地上で使用されている電池は問題が発生すれば使用停止、
交換等で対処可能ですが、宇宙で利用される電池は　交換することが不可能です。
また、基本的に市販の電池は真空耐性が考慮されていない為、
予め試験を実施し確認しておく必要があります。

さらに、宇宙で利用される電池は人工衛星に搭載され、
ロケットによって宇宙空間に送り出すため、
ロケット打上げ時の振動にも耐えうるかどうか、
つまり振動耐性も確認しておく必要があります。

宇宙で使用される機器の運用期間をより長くする為には、
機器のバッテリーとして製作される組電池（電池を直並列に組み合わせて必要な容量を確保したもの）に
使用される各電池の特性（相性）を合わせることが重要となります。

弊社では上記の耐性試験前後の特性試験により問題がないかを事前に確認し、
関西大学研究室主導のもと、最終選定資料の取り纏めを行っています。